タレントの梅宮アンナさん(51)が13日、乳がんと診断され闘病していることを、自身のインスタグラムの生配信で明かしました。梅宮さんが公表したのは乳がんの中でも特殊な『浸潤性小葉がん』でした。
今回、なぜアンナさんががんに気付いたのか、またがんを公表した理由についてまとめていきます。
がんに気づいた理由
アンナさんが違和感に気づいたのは今年の5月のこと。
朝シャワーから出て、アンナさん自身の体を見たら右側のおっぱいが異常に小さくなっており、右胸に違和感を感じたことで病院を受診しました。
当初マンモグラフィーやMRIでは、はっきりとした異常は見つからなかったといいますが、精密検査後にがんが発覚しその時すでにステージは3Aとなっていました。
また右脇下のリンパ節に転移があるということも公表しています。
今後は全摘出手術を予定しており、手術前に抗がん剤治療を行う術前化学療法を開始しています。
その副作用として少しずつ髪の毛が抜けだしたと語っており、ショックが隠せない様子でした。
アンナさんが患った小葉がんは一般的な乳がんと比べて少し柔らかく、自分で触ってしこりとして気付きにくいそうですが、アンナさんは些細な変化に気付き検査を受けています。
父親・梅宮辰夫の闘病生活
タレントで父の梅宮辰夫さんは主演映画「不良番長シリーズ」が大ヒットし、脇役としても「仁義なき戦い」の暴力団員など、東映実録路線に欠かせない名俳優でした。
父辰夫さんは36歳で肺がんに気づき抗がん剤治療を行い、生涯合計6度のがんによる闘病生活を送っていました。また梅宮さんの叔母さんもがんであったことを公表しています。
そのためアンナさん自身もいずれがんになるかもしれないと覚悟をしていたそうです。
がんを公表した理由
アンナさんはSNSで
「こうやって私がこの病気になったのには多分意味があるんだと思う。だからできる発信と私じゃないとできないことを今後やっていきたいと思います」
と発信しており、思いを明かしています。
また、アンナさんはTBS系「「Nスタ」に生出演した際に、乳がんを公表するに至った理由を以下のように明かしています。
「私は自分がこういう性格だったというのもあるんで、私は公表することは必要だと思って、がんと聞いた時から自分ではストーリーができていた」
と、乳がんを公表したことに使命感があったといいます。
「私はどうするべきだろう。家でひたすら泣いていて動かないという選択肢がなくて、この経験を自分がどう思って、がんをどうやっていくか、過程を言うことが役割なんじゃないか」
「私が“はい、がんです。頑張ってます”じゃなくて、今のこの状態、“私もこういう状態だよ”というのを、どこかの誰かが私を見て、助けになったらいいなと思ってくれる存在じゃないといけないんじゃないかと思って。誰かのために言おうと思って」
乳がんになったことで悲劇のヒロインではなく、同じ病を抱える人たちに支えや安心をもたらす存在になろうと考えたといいます。
過去にがんを公表した芸能人
- 矢方美紀さん
- さくらももこさん
- 山田邦子さん
- アグネス、チャンさん
- 北斗晶さん
- 小林麻央さん
- 麻倉未稀さん
- 馬渕磨理子さん
- 生稲晃子さん
- ブラザー・コーンさん 他
特に衝撃的だったのは「バブルガム・ブラザーズ」のブラザー・コーンさんの乳がん発表のニュースでした。女性にしか乳がんにならないと思われがちですが、男性でも乳がんになる可能性があることが知れ渡りました。その際ブラザー・コーンさんは自身のSNSで以下のように語っています。
この度、私Bro.KORN(ブラザーコーン)は左胸にシコリが出来、病院で検査を受けたところ乳癌(がん)と診断されました。乳癌は男性では本当に珍しいらしく、自分でも寝耳に水でした。がしかし、この現実を真摯(しんし)に受け止め、この乳癌の治療に専念する事にいたしました。
と治療方針を明かしつつ、抗がん剤治療による副作用があまりにも酷い場合を除き、体調次第で仕事を続けるとしています。
過去に数多くの芸能人ががんを公表していますが、自分の経験が誰かの参考になればとの思いで公表に踏み切っている人が多いようです。
言葉の重要性
アンナさんはサンデージャポンに出演した際に、「闘病中の人が周りにいるという人に伝えたいことがある」と言っています。
「がんになったと言うと、『大丈夫だよ』『治るから』と、励ましのために言ってくれるけど、ここから元気になるまでの課程が大変なんで、『大丈夫』って言われるとものすごいプレッシャー。そういう言葉はもういらなくて、『元気になったらどこか行こうよ』がうれしかった。
と言葉の重要性を語っていました。
まとめ
以上今回のまとめです。
- がんに気づいた理由
右胸に違和感 - 父親梅宮辰夫の闘病生活
父親もがんを患っていたため覚悟していた - がんを公表した理由
同じ病を抱える人たちに支えや安心をもたらす存在になると考えていた - 言葉の重要性
日本人の死因の1位ががんと言われています。
数々の有名人が乳がんを告白されています。
病を克服した人、転移再発に苦しんでいる人、そして残念ながら亡くなる人と様々です。
早期発見・早期治療が大切であり、定期的ながん検診が重要です。
がんを公表している芸能人の方々の声が少しでも参考になり、病に苦しむ方々が少しでも勇気づけられることを願います。
アンナさんには快方して元気な姿をみせてほしいです。