2025年9月に東京・国立競技場にて陸上の「世界選手権」が開催されます。
そのスペシャルアンバサダーに、俳優の織田裕二さんが再就任することが発表されました。
織田さんは、過去13大会連続で世界陸上のメインキャスターを務めていました。
しかし、2022年の世界陸上を最後にメインキャスターを卒業した過去があります。
一度卒業したのに、なぜ再び織田さんがアンバサダーとして選ばれたのか疑問が残ります。
今回、織田さんが世界陸上の世界から消えた理由と、再び帰ってきた理由について調査します。
織田裕二さんは陸上未経験だった
名前 :織田裕二
生年月日:1967年12月3日
仕事 :俳優、歌手
部活歴 :テニス(中学1年~高校1年まで)
膝の故障で退部
高校時代:バンドを結成、ギターを演奏
織田さんは、1997年のギリシャ・アテネ大会から13大会連続で世界陸上のメインキャスターを務めていました。
織田さんは陸上経験者なのかと思いきや、実は陸上経験は全くありませんでした。
個人プレイよりもチームプレイを好み、学生時代はテニス部に所属していました。
怪我をしたためテニス部を途中で辞め、その後はスポーツから遠ざかりバンドを組んでいました。
そのため、どちらと言うと運動とは縁が遠い印象です…。
そんな織田さんが、世界陸上へ起用されたのは一体なぜだったのでしょうか?
俳優でもあり歌手でもある織田さん。
キャスターへの起用は、その当時の織田さんの活躍が一つの要因と考えられます。
過去に織田裕二さんがメインキャスターに起用された理由
織田さんの代表作は皆さんおなじみの『踊る大捜査線』です。
ドラマがスタートしたのは1997年。
その年は織田さんが、世界陸上のキャスターを初めて務めた年でもあります。
90年代は、人気タレントがスポーツ番組に起用され、テーマソングを歌うことが流行った時代でした。
タレントを起用することで、スポーツ番組の注目度を上げるテレビ局の戦略です。
織田さんは陸上競技には全く関心がなかったのですが、テレビ局からの猛アプローチを受け陸上の世界へ飛び込むこととなりました。
陸上競技への理解
キャスター歴がなく、しかも陸上競技に興味がなかった織田さん。
陸上のことを知るために、勉強のために勧められた全米選手権と世界グランプリを観戦しました。
すると一変!
陸上競技に徐々に興味がわき、次第に面白く感じるようになってきました。
「知ることが大事」と感じ始めた織田さん。
織田さんは陸上専門家に「僕みたいに何も知らない人でも面白くなるネタありません?」と質問し、事前にネタをたくさん集めたといいます。
陸上という競技はただ単に足が早い人や身体能力が高い人達が勝つと思っていた織田さん。
陸上のことを知らない視聴者は、おそらく織田さんと同じように感じていたと思います。
専門家の話を聞くうちに、才能も大事ですがそれよりもテクニックが大切であることを学びました。
陸上競技の奥深さを知った織田さんは、その魅力に引き込まれていきました。
それ以来、織田さんは「陸上に興味のない人でも楽しんでもらわないといけない」と感じるようになりました。
その気持ちと熱意があったからこそ、13大会連続メインキャスターとして選ばれていたのでしょう。
ただ一方、それを良く思わない人たちもいました。
織田裕二が世界陸上のメインキャスターを降板した理由
人気があったように感じた織田さんの解説でしたが、いったいなぜ世界陸上のキャスターを降板することになったのでしょうか?
考えられる理由はいくつか挙げてみます。
理由①実況に違和感がある
陸上のことを知るために勉強を続けていた織田さん。
世間一般には、そんな織田さんの努力を知る人はほとんどいません。
陸上の魅力に取りつかれた織田さん。
中継での熱狂ぶりがすさまじかったため、織田さんに対して「ハイテンションぶりに違和感がある」「感情移入しすぎて中継の邪魔」などといった批判の声も上がっていました。
あるスポーツジャーナリストは「ただ絶叫するだけの織田さんのキャスターとしてのレベルの低さが気になる」と答えています。
専門家からすると、織田さんの実況は違和感を感じずにはいられなかったのでしょうね。
とはいえ、テレビ局としては視聴率アップがほしいところです。
織田さんへのキャスターとしての批判はあってもそう簡単には、降板させることはできません。
番組関係者の裏側ではいろんな葛藤があったと思われます。
しかし、世界陸上をみている視聴者のほとんどは陸上未経験の人たちばかりです。
織田さん自身、陸上のことが無知だったうちの一人です。
陸上を知らない視聴者からすると、織田さんの解説は受け入れやすかったのでしょうね。
一方、専門家からすると素人感が不快だったのでしょうね。
理由②織田裕二のギャラが高額
織田さんの1大会あたりのギャラは2,000~3,000万円だったと報じられています。
降板理由は、経費削減だったとも言われています。
ギャラ以外にも、織田さんが出演するための必要経費は、旅費なども含め3,000万円程かかったと言われています。
番組サイドとしては痛い出費です。
理由③陸連からの度重なるクレーム
織田さんのコメントやリアクションを楽しみに『世界陸上』を見ていた視聴者は少なくありません。
しかし、そんな織田さんに日本陸上競技連盟(陸連)は何度もクレームを出していました。
陸連は「織田が陸上をショーにしている」「もっと相応しいMCはいないのか」とテレビ局に度々クレームを入れていました。
陸連からのクレームは他にも多々あり、織田さんに対して「スタジアム内をうろつかない!」「むやみに選手に声をかけない!」等の約束をさせていました。
目の敵にしていたような
印象を受けるのぉ
視聴者に陸上の魅力をPRするために頑張っていた織田さん。
そんな織田さんの努力は陸連には通じなかったのでしょうね。
陸連の対応に対して織田さんは当然不満を感じていました。
しかし、度重なるクレームに結局、淡々と仕事をこなすだけになってしまい、織田さんのメリットであった面白さは欠けてしまいました。
世界陸上の開催都市はその都度異なります。
当然日本との時差のため、深夜に世界陸上が放送されることもあります。
すると、深夜にまで起きてテレビを見る視聴者は減ってしまい、結果視聴率は伸び悩みました。
視聴率低下と番組維持費の問題により、織田さんが降板する要因となったと考えられます。
織田裕二降板後の違和感
2023年の世界陸上では、織田さんの姿をテレビで拝見することはできませんでした。
連日生中継される中、ネット上では織田裕二不在の中継に違和感があるとの声が相次ぎました。
何か物足りなさを感じていた視聴者。
織田さんが不在になったことで、その存在の大きさに改めて気付かされる結果となりました。
2025年、再びアンバサダーに再び選ばれた理由
実況の違和感や陸連からのクレーム、経費削減等により世界陸上の世界から姿を消した織田さん。
陸連としてはようやく織田さんを降板させることができたわけですが…。
結局ふたを開けてみると2025年には織田さんを再起用する結末。
いったいなぜ織田さんは再び世界陸上に世界に帰ってくることになったのでしょうか?
理由は以下の2つが挙げられます。
理由①織田裕二不在による視聴率の低下
2023年、織田さん不在の影響は大きく、視聴率は低下していきました。
織田さんがいた2022年と不在となった2023年の視聴率を比べると、最も視聴率が良かった放送回を比べても2.5%~4.5%低下する結果となってしまいました。
結局ふたを開けてみると、織田さんの存在は大きく視聴率に影響を及ぼす羽目になりました。
理由②テーマソングの変更
織田さんが出演していた頃は、彼の歌が世界陸上のテーマソングとして起用されていました。
しかし、織田さん不在後はテーマソングも変わりました。
すると、視聴者からは『世界陸上には合わない』『曲だけでも戻してほしい』と不満の声が上がっていました。
視聴者にとっては、聞きなれた音楽が一変したことで、違和感を感じてしまったのでしょうね。
2025年の世界陸上では、再び織田さんの歌うテーマソングに戻るのでしょうか?
テーマソングにも注目です。
世界陸上復帰決定後の織田裕二のコメント
スペシャルアンバサダーに就任が決定した際の織田さんのコメントです。
1997年から25年間、番組のメインキャスターとして携わってきた“かけがえのないイベント”でもある世界陸上に、しかも34年ぶりとなる地元・東京大会に、アンバサダーとして関わることになり大変うれしく思っています! 開幕まで1年を切り、すでにワクワクしています。キャスターとして世界中のスタジアムで見て、感じて、興奮したり、驚いたりした経験を生かして、満員の国立競技場から熱く、皆様と一緒に盛り上げていきたいと思います。そして、何よりも未来の子どもたちにとって、レガシーとして心に残る大会になることを期待しています。
このように語っており、喜びを爆発させています。
またSNSでは織田さん起用に喜びの声が多数あがっています。
皆さん、織田さんがいなくて寂しかったのですね。
織田さんの就任に対する喜びのコメントは多数見受けられ、期待が高まっています。
まとめ
今回、織田裕二さんが世界陸上の世界から消えた理由と、再び帰ってきた理由について調査しました。
2025年の世界陸上が今から楽しみですね。